注文住宅は在来工法のうちで湿式工法と呼ばれる木舞下地に土塗壁仕上げでは工期も半年から1年かかるのが一般的でした。
1950年代始めから1970年代の初頭にかけての高度成長期には宅地開発も全国的に行われるようになり、住宅需要も急激に増加して来たために湿式工法では工期に間に合わず、従ってプラスターボードや断熱材を使った乾式工法という工法がとられるようになり、一般的には4~6か月ぐらいかかるようになって来ています。
最近は少子化も進み、予算に合わせて自由設計という方法がとられるようになり、坪単価から見積総額で予算が算出されるようになりローコスト住宅も建てられるようになって来ました。
従って、自由設計では平面プランや屋根型をなるべく単純化して、間仕切り壁の総長さを減らすことや間仕切り予定でも将来未定の場合にはその下地だけ準備しておくことで建具の数も減らすことが出来、予算の調整も可能となり工期も短縮化され、ローコスト住宅は3か月前後で可能になっています。
住宅建設は気候によって工期に関係して来ることがあり、もし完成に合せて入居する場合、賃貸物件に荷物を置いていたりそこから引越を行う場合には工期の遅れとか、雨期と重なるような事態にならないように打ち合わせの時間に注意してそのことを伝えて確認しておくことが大切になります。