隠れた工夫

オリンピックの開会が近づいてきました。


巷では無観客開催か有観客開催どちらで行うかの議論や、実際どれほどの状況下においてオリンピックを実行できるかなどの話し合いが進んでいます。


建築としての観点から見ると、会場となります新国立競技場の椅子のレイアウトが話題になっています。


新国立競技場は、観客席の色を周期的なパターンで 変化させることで、空席ががらんどうと目立つようなイメージを持たせないという事を配慮しているそうです。


例えば一般的な会場ですと、白一色で揃えられた観客席が1区画まるまる存在してしまっていると、グラウンド側からも相当目立ってしまいますが、この椅子を緑・エンジ・ベージュなど、周期的に色を変えていくことにより、遠目からでは服を着ている人が、あたかもそこにいるような印象となるわけです。


困難な状況ではありますが、選手たちには頑張って欲しいですね。