注文住宅の価格を決める要素は大きく分けて3つあります。
材料費・人件費・諸経費がそれで、この3つの要素を抑えることで、住宅の価格をコントロールすることができます。
材料費はわかりやすい要素です。
屋根や外壁に高価な材料を使えば、それだけ価格が上昇します。
一般に高価な材料は性能が良く、単に価格を抑えれば良いという訳ではありません。
必要な部分には重点的に性能の良い材料を使い、それ以外の部分には経済的な材料を使うのが良い方法です。
人件費は工事に関わる職人の数が多いほど、高額になります。現場での工事が必要な木工やコンクリート工事には多くの職人が必要です。2×工法のように、工場で生産される部材が多い工法は人件費を節約でします。
モルタル塗りのように水を使う湿式工事は、職人が関わる比率が高く、サイディングのような水を使わない乾式工事は少ない人数での施工が可能です。
諸経費は建築会社が必要とする費用です。さらに会社の利益もこれに加算されます。
工務店などの小さな組織に依頼した場合は諸経費は安くなり、大手住宅メーカーなどの大きな企業に依頼した場合は諸経費や会社経費が高くなります。
住宅を建てる場合は、価格を決める3つの要素を考慮して、適切な費用の配分が必要です。
良い住宅とは価格を決める要素のバランスが適切な住宅のことです。