建築では設備が大きな割合を占めます。設備は単に表面上の性能だけでなく、耐震性や外壁の仕様、設備のグレードを考える必要があります。天井付近に設置する空調機器などは、地震の揺れに耐えるものでなければなりません。重量の重い設備機器は十分な耐震性が必要となります。
外壁の仕様はどんな設備機器を取り付けるかの参考になります。外壁が下地として十分でない場合は、力を支えるための下地を用意する必要があります。設備機器はグレードがあります。最低限の機能しか持たないものから、様々な付加機能を持ったものまであります。設備のグレードにより、工事費は大きく異なります。
地球の温暖化対策における省エネは住宅にも求められています。特に設備機器では、効率的なエネルギーの利用が求められます。最新の設備機器の多くが省エネに対応しているので、古い機器は新しいものに取り替える必要があります。省エネ法の改正により、近い将来、戸建て住宅でも省エネ規制が義務化されるようになります。設備機器は規制に先立って、エネルギー効率の良いものを採用する必要があります。
設備は専門的な分野が多いので、一般の消費者は理解が難しいものです。しかし、結局は消費者が最も使うことになるので、わからない点は遠慮なく、担当者に聞いてみるのが得策です。