阪神淡路大震災②

ひどいケースでは、『家が(地面から)飛んだ』という報告もあったようで、工法上設けていたいわゆるあそびの部分が激しい縦揺れによって想定以上の負担を受け、柱がもとの基盤に戻らずに、そのまま荷重を受けて倒壊するというものです。これにより2000年には建築基準法が改訂され、各地盤の耐震基準に応じた適切な耐震工事をすることと、その工程が具体的に統一されました。当時はまだかく現場の工法に任せていた部分もあったようです。


そして、震災後にある建築構造が注目されました。

震災後に注目された家屋の構造とは、『SE工法』といわれる建築工法です。これはドイツの『ラーメン構造』という鉄骨建築に用いられる、柱と梁を一体化されることによる強度向上の構造で、


『ラーメン』とは『枠』という意味合いです。

従来の日本建築の特徴である、いわゆる『大黒柱』を中心に建築された家屋に比較し、地震などの負担も均一化するので、災害時には大変効果的です。